(仮訳)熱帯地域において分離されたシロキクラゲ科酵母の新種、Tremella saccharicola
Khunnamwong, P. et al., 2019. Tremella saccharicola f.a., sp. nov., a novel tremellaceous yeast species isolated from tropical regions. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijsem.0.003420 [Accessed August 2, 2022] 【R3-09746】2022/8/2投稿

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3行まとめ

タイおよびブラジルにおいてサトウキビの葉や根などから分離されたアナモルフ酵母の一種を検討し、Tremella saccharicolaとして新種記載した。
本種はITS+D1/D2に基づく分子系統解析で、Tremallea属クレードにおいて独自の系統を形成し、子実体および担子器の形成は認めなかった。
本種はT. globisporaに最も近縁であったが、メリビオースやラフィノースの資化能や50%グルコース添加培地で生育可能である点などが異なっていた。
Song Phi Nong district, Suphan Buri, Thailand

(新種)

Tremella saccharicola Khunnamwong, Surussawadee, Ribeiro, Hagler & Limtong
語源…サトウキビ属に生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Tremella globispora
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりサトウキビの葉および根、周辺土壌ではなく腐朽材などに生じる
本種と異なり子実体を形成する
本種と異なりDL-乳酸を資化可能
本種と異なりメリビオース、ラクトース、ラフィノースを資化不能
本種と異なり30°Cで生育不能
本種と異なり50%グルコース添加培地で生育不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される